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生き方もそうならば、死に方も個性を追求する時代の流れがあります。
無駄に豪勢なのではなく、大切なのはその人らしさ、その方を大切に思う心遣いです。
そう考えれば方にとらわれず、自然とあるべき葬儀の形が思い浮かぶかもしれません。

最近の葬儀トレンド

 

これまでの葬儀は形式的過ぎる?

 ほんのひと昔前までは、先祖代々の宗旨宗派、地域のしきたり、社会的な慣習にしたがって葬儀を執り行うことが、当然のように受け止められていました。そのため葬儀は自由にできないものと思い込んでしまっている遺族がほとんどです。

しかし、法律的には…

(1)死亡届の提出義務
(2) 24時間以内の火葬禁止
(3)遺体損壊・遺骨遺棄の禁止
などの他には、これといった規制はないのです。

 これとは別に、親族の意見や世間体もあるので、「人並み、世間並みの葬儀で済ませるのが無難」と考える遺族も少なくありません。しかし、この「人並み」「世間並み」という考えが、葬祭業者の都合だけが先行する「パッケージ型の葬儀」や、費用がかさむ「イベント葬」を蔓延させる結果になったのです。

 ファッションから旅行、趣味、食事に至るまで、生活スタイルがこれほど多様化し、個人の自由な発想が尊ばれる現代社会にあって、なぜ葬儀だけが旧態依然とした習慣や、葬祭業者主導型の手順と料金体系に縛られなくてはならないのでしょうか。

 (財)日本消費者協会が実施した「最近の葬儀の傾向」に関するアンケート調査(複数回答)では、
「形式的になりすぎている」 (42,4%)
「世間や見栄にこだわりすぎている」(34,7%)
「もっと質素にした方がよい」 (35,3%)
「不必要なものが多すぎる」 (28,8%)

といった意見が大半を占め、葬儀のイベント化や大型化に対し、多くの生活者が異を唱えはじめています。

 もし、あなたが故人に少しでもふさわしい葬儀をあげたいと思うなら、「葬儀は本来、それぞれの遺族が自由な発想で営むもの」「家族の数だけ亡くなった人を悼むかたちがあっていい」と考えてみてはいかがでしょうか。

 

多様な葬儀を望む声

 最近は故人の遺志などにより、「無宗教式」で葬儀を行う、家族と親しい人たちだけの「家族葬」、あるいは葬儀や告別式は一切行わないといったケースも増えています。

 形式にとらわれない簡素な葬儀について生活者の意見を聞いたところ、

 「これからの葬儀は、あまり派手にしなくても良いと思う。本当に家族と共にお別れが出来ればよい。無駄を省いて、残された人が思い出をしっかりと作っていくことが大切だと思う」(50代女性)、

「見積りははっきりしていた方が良い。親しい人だけで、やってほしい。戒名など無くても良い。生前の名前で良いと思う」(70代女性)

「皆で区民葬を利用するようになると良いと思います」(70代男性)

「自分自身が死亡の場合、散骨で済ませてくれればいいと思います」(40代女性)

「ここ数年おつきあいの無かった人でも、遠くから駆けつけて来るのは不思議でならない。自分の場合、ごく親しい友人と兄弟家族のみで行って欲しい。会社関係の人が大勢並ぶのは好ましくない」(20代女性)

など、世代にかかわらず、家族と親しい人たちが故人を偲ぶ質素な葬儀が望まれていることがわかります。

 

「自由葬」の出現

 現代の日本は、無宗教の人が多いとよく言われますが、実際には、初詣、クリスマスというように様々な宗教の部分的なところだけを取り入れた人たちが多いのです。

  他の事例としても、お葬式は僧侶を呼んで仏教系、結婚式は教会でキリスト教、出生したら神さんにお参りして神道系というようにその時々で宗教を利用する人が多いため、「私はこの宗教です」と言い切れる人がいないと言った方が正確なのかもしれません。

近年、そういう特定の宗派を持たない方の間で
「お葬式に宗教色を出したくない。どうせするなら自分らしい葬儀をしてもらいたい」
という人がまだまだ少数派ではありますが、徐々に増えてきているようです。

 従来の宗教的な葬儀とは違い、決まった形がなく宗教的な事をしない葬儀を「自由葬」は、別名「プロデュース葬」とも呼びます。(「無宗教葬」とも言われます。)

ここで、自由葬のメリット、デメリットについて説明します。

≪自由葬のメリット≫
(1)故人の生き方を尊重した、また、故人にふさわしい葬儀ができる
(2)読経の代わりに故人の好きだった音楽を流すなど、ただ悲しいだけではない奥深い葬儀ができる
(3)演出の仕方によっては費用を抑えることが出来る

≪自由葬のデメリット≫
(1)決まり事がない為、打ち合わせや準備が大変になる
(2)年配の方には理解してもらえない
(3)形式が決まっていないため参列者が段取りが分からず、円滑に式を進められない場合がある
(4)故人との気持ちの整理がつきにくい (法要の開催なども自由で、執り行わない人が多い)

 また、自由葬の場合、通常の葬儀場では断られるケースも見られます(葬儀場の方で自由葬の経験がない・その為の式場を持っていない等のため)。その為、式場選びも大変になることも覚えておきましょう。自由であることは決まりがないことですので、様々な準備等は大変なようです。
 
 しかし、「その人のためだけのためにプロデュースされた葬儀」が大変魅力的なのも事実ではないでしょうか?選択肢の一つとして考えてみることも有意義かと思います。


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