大きな悲しみと不安の中でも、残される者としてやるべきことがございます。
今は強い心を持って、最高のお見送りができるよう各種準備に臨みましょう。
知人へ連絡する
親族が危篤の状態に陥った時には、最初に会わせなければならない人に連絡しましょう。意識のあるうちに会わせるのがよいので、連絡は早めのほうがよいでしょう。通知をする相手の順番は、通常では以下の通りです。
(1) 家族
(2) 親しい親族
(3) 親しい友人、知人
(4) 危篤の人の勤務先などで、親しくしていた人
しかし、これはあくまで一般的な例です。最も重要なのは本人が会いたがっている人かということです。生きているうちに本人が会いたい、もしくは本人と会わせたいという人には連絡をとりましょう。なお、親戚にはできるだけ連絡をとるのが普通ですが、さほど親しくない親戚にまで知らせるのは、控える方が無難でしょう。危篤の場では冷静な判断というのはなかなか難しいものです。葬儀を出す可能性も考慮し、あらかじめ連絡するべき人のリストは考えておきましょう。
連絡の手段としては電報も重要な手段になります。緊急電報例文の例は以下のようなものです。
死亡の場合 : 901番「死す、至急連絡されたし。」
危篤の場合 : 911番「危篤、至急連絡されたし。」
病気の連絡の場合 : 926番「倒れた、至急連絡されたし。」
その他色々な文があります。詳しくは電話帳で確認してみましょう。
故人を清める
医師から臨終が伝えられたら故人を清めてあげましょう。手順は医師や看護婦、葬儀会社の人が教えてくれますが、全て頼らずに自分の手で清めてあげましょう。宗教にもよりますが、直後にやることは以下のとおりです。
(1)末期の水
(2)清拭(せいしき)
末期の水とは、死に水ともいいますが、もともとは臨終間際の人の渇きを潤し、楽にしてあげるという仏教の儀式でした。病院で亡くなった時は、看護師が水で湿らせた脱脂綿を用意してくれるので、これで故人の唇を湿らせます。
清拭とは、故人の体をぬるま湯で全身を洗い清めることです。病院では看護師が行い、自宅では葬儀社が行ってくれることがほとんどです。しかし、全て人任せにするのではなく、遺族も手伝ってあげましょう。
遺体を引き取る
故人を清めたら、葬儀社と連絡して遺体を自宅、もしくは斎場に運びましょう。その際、医師に死亡診断書を書いてもらうのを忘れないようにしましょう。
※葬儀社の選び方については「葬儀社依頼」の項をご参照ください。
神棚封じと枕飾り
(※実際には葬儀社がほとんど準備してくれる部分です。ここでは概要をお確かめください。)
家族の誰かがご逝去された場合、死の忌みを嫌う神棚には、白の紙を貼って封印することを「神棚封じ」といいます。
この白紙は忌明けまで貼っておき、忌明け(ご逝去から50日目)とともに取り除きます。この間、神棚は閉ざされていますので、普段のお祭りは中断します。宗派によっては仏壇の封印も行いますので、一度詳しい方に確認をするとよいでしょう。
また、ご遺体を自宅で安置する際には、故人の頭を北(もしくは西)に向けて安置した後、「枕飾り」を準備します。
ご遺体の枕元に白布で覆った小さな机を置き、その上に香炉、燭台、花瓶の「三具足(みつぐそく)」をのせます。花瓶にはシキミや白菊の「一本花」を飾り、香炉には線香、燭台にはローソクを立てて火をつけます。
そして、その前には一杯の清らかな水、枕団子、一膳飯を供えます。枕団子は6個が一般的で、その場合、5個を梅鉢状に配置し、1個をその中央にのせます。一膳飯は故人の生前使っていた茶碗にご飯を山盛りし、箸を1本、または一膳を1本に見立てて中央にさします。
最後に守り刀をご遺体の上にのせ、逆さに屏風を立て、すだれを裏返しにして「忌中」と書いた札を貼ります。
役所に届け出る
役所で各種手続きを終えないと、葬儀において火葬・埋葬などをすることができません。ここでは2つの書類を提出します。以下にまとめて記載したので、漏れがないように十分注意してください。
●準備するもの
(1)死亡診断書(医師の記入・署名押印が済んだもの)
●届け出るもの
(1)死亡届
(2) 火(埋)葬許可証交付申請書
●提出場所
(1)以下のいずれかに当てはまる市区役所・町村役場の戸籍係
・亡くなった人の本籍地
・届出人の住所地、滞在地
・亡くなった地域
